朝鮮半島 2018 4 15
書名 米朝開戦20XX年
出版社 サンエイムック 三栄書房
おそらく米朝開戦が遠のいたと見るべきでしょうか。
「ひょっとしたら開戦が近い」と察知した、
北朝鮮の金正恩委員長は中国に駆け込み、
中国の後ろ盾を得ることができました。
こうなると、数多く語られてきた開戦シナリオである、
アメリカは、空と海からミサイル攻撃を断行して、
中国は、人民解放軍を平壌まで進行させるというシナリオは崩壊したでしょう。
さらに、アメリカが最近始めた、
中国に対する「貿易戦争」によって、
米朝開戦における中国の協力は得られないでしょう。
それでは、核兵器保有国の北朝鮮は生き残るのか。
おそらく、「皇帝」は、北朝鮮を許さないでしょう。
中国の重要な行事の日に対して、
北朝鮮は、核実験や弾道ミサイル発射を繰り返して、
何度も何度も、中国のメンツをつぶしてきたからです。
中国としては、北朝鮮に「従順な指導者」を立てる必要があります。
世界は広い 2010 12 4
総じて強気外交を繰り広げている中国も、
なぜか北朝鮮に対しては総じて「弱腰」である。
日本人から見れば、
「なぜ、中国は、北朝鮮に対して、いつも弱腰なのか」と不思議に思うでしょう。
さて、国際戦略コラム3823号(2010年11月27日)には、
このような記事がありました。
「北朝鮮は、北京にミサイルの一部照準を合わせているので、
中国としても北朝鮮の都合を聞く。
ミサイル防衛用の迎撃ミサイルを中国は持っていないために、
北朝鮮のミサイルを防げない」
もし、これが事実ならば、唖然とする話である。
世界は、広い。
しかし、中国を脅して、
石油や食料を奪おうと考える国は、北朝鮮しかない。
それにしても、こうした戦術は、唖然とするが、
意外にも有効な戦術かもしれません。
何しろ、中国は、「ミサイル防衛用の迎撃ミサイルを持っていないために、
北朝鮮のミサイルを防げない」というならば、こうした戦術も可能でしょう。